華様ドラマ考

香港・台湾・大陸の日本未放映の華流ドラマをご紹介

勝女的代價2

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出演
鄭爽、張翰、江語晨、喬任梁、狄傑、徐開騁、孫驍驍

あらすじ
裕福な家庭で育った双子の方亦菲、方亦萱。
母親が経営するデザイン会社で働く二人だが姉の亦菲は貧しい芸術家の華天齊と愛し合っている。
それを許さない母親は同じく裕福な家庭の子息である康杰と亦菲を婚約させてしまう。
それを知った亦菲と華天齊は駆け落ちの約束をするが向かう途中で亦菲が事故に合い帰らぬ人に。
そんな時に亦菲の母親は亦菲に瓜二つな穆小妍と出会う。
実は穆小妍こそ亦菲の本当の双子の妹であり、同じ時期に双子を生んだ母親によって亦萱とすりかえられていた。
それを知らないまま亦菲たちを育てた母親は、小妍を実の娘と知らないままに小妍の母親の医療費を肩代わりする代わりに亦菲として生きるよう契約をする。
亦菲が亡くなった事実を知らぬまま裏切られたことに対して復習の鬼と化す天齊。
実は亦菲と同じく裕福な家庭で育っていた天齊。そんな生活に反発し芸術家として生きようとしていたが、亦菲への復習のため自らの運命を受け入れ「経営者」として亦菲の会社へと乗り込んでいく。
そこで亦菲と再会するが、実際には小妍が身代わりをしているため天齊との思い出は持ち合わせていない。
復習を誓いつつも昔の亦菲とは異なる個性を持つ小妍に惹かれ始める天齊は戸惑う。
姉の亦菲と同じく天齊を好きだった亦萱は受け入れてもらえない虚しさを幼馴染の康杰にぶつけている。
康杰は姉の亦菲と婚約しているが、彼が密かに想い続けているのは妹の亦萱の方であった。
しかしある事が原因で自分の思いを亦萱には打ち明けられないまま、常に彼女を見守り続けている。
両親の自分へのプレッシャーで閉塞感を抱えた日々を生きている白家偉にとって唯一心が休まるのは使用人の娘である蘇荷と居る時だ。
互いに愛し合っているが身分違いを気にして両親へは話せない。
そんな中、事業が傾きかけた父親の策略により方亦萱との政略結婚を進められる。
反発したいが上手く自分の気持ちを両親へ話せない家偉に代わって自ら身を引く蘇荷。
婚約が進む中、それぞれの関係に新たな事実が突きつけられる……

所感
長っ!あらすじが!自分で書いといて…
これでもかなり端折ってる…もっともっと複雑なんだけど…まあ、いいか。
大ヒットした「勝女的代價」の第二弾。
二番煎じというよりかは、内容も設定も出演陣も張翰以外は全員様変わりなのでまったく関係ない感じですが。
ただ制作は同じく明道工作室。ヤリ手だわ~明道。

とにかく設定が豪華絢爛♪
大陸バブルを絵にしたようなお話。
出演者全員キメキメなスタイルなんだけど、正直そんなに洗練されているようには思えないのは仕方がないことなのかしら。

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群像劇だけど、主角はこの二人。
鄭爽と張翰。
張翰は「花男」でもそうだったけど、ちっともリッチで洗練された人に見えないんだよなーー
なのでオレオレ的なキャラしていても説得力がなくって。
今回のドラマでもかなりオレ様なんだけど、なんだか無理が……
鄭爽と張翰は実生活でも付き合っていたとかで、最近別れたとかいう記事がありましたけど。
何故にこのドラマでは鄭爽は吹き替えなんでしょうか。


個人的にこのドラマで感情移入していて見ていたのが家偉と蘇荷のカップル。

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ホント、この二人可愛い。
役柄もだけど、演じている喬任梁と孫驍驍自体が良いのよね。
家偉の意思の弱さというかお坊ちゃん特有の優柔不断な優しさっていうのを喬任梁は上手く表現していて、それを若干ハラハラしながら大きな心で受け入れている蘇荷の可愛らしさと頼もしさを孫驍驍は自然体で演じていてとても好感が持てる。
この二人が画面に出てくると和むというか、互いに大事に思っているよね~という部分がオーバーではなく見て取れるので安心する。

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逆にかなり不自然な感じがするのがこの二人。

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江語晨と狄傑。
台湾人とモンゴル人ってことで吹き替えだからか、何だか不自然なんだよな~演技が。
一言で言えばどちらも上手くないってことなんだけど。
狄傑は見た通り超美形で、スタイルもスーパーモデル並みなんだけど何せ演技超初心者ってことで『目を見張る』『口元で微笑む』ぐらいしか顔の表現が無くって…
そこへ吹き替えがつくので全てが嘘くさいのよね…仕方ないけど。
で、そこそこ演技経験があるはずの江語晨も同様に『眉をひそめる』『口を尖らす』ぐらいしけバリエーション無くって…どうにかなんないもんかと。
見た目的にはとっても素敵カップルなんだけど~もう少し差し迫ったものが欲しかったわ。
しかも康杰っていう役はかなりこのドラマの中では「美味しい」役どころ。

ってことで演者によって上手い下手がかなり分かれるという群像劇で。
なかなか難しい部分がありますな。
キャリアも出身も異なる演者が集まるとこうなるのか…というお手本のような。

お金持ち設定をはじめとして、出生の秘密やら策略やら殺人?までも盛りだくさんで韓流ドラマみたいな流れがちょっとクドいけど真剣に見れば面白い。
宣材写真、迎賓館みたいな各人の大邸宅やそれぞれのスタイリッシュな衣装など一貫したおサレ感漂う造形デザインは良いと思う。
大陸偶像劇でもこんなにおサレなもの作れますよーっていうのが見え隠れして、そこは明道の意地なのか、コダワリなのか?

ただ、大結局はちょっと消化不良だったけど…そこも狙ってる?