華様ドラマ考

香港・台湾・大陸の日本未放映の華流ドラマをご紹介

定制幸福

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出演

童瑶、喬任梁、劉天佐、孫驍驍、米露

あらすじ

田暁妮はデザイナー、顧佳はメイクアップアーティスト、その従妹である李翠翠は田暁妮のアシスタントを務めている。
3人は女優である劉露のお抱えスタッフである。
美人でスタイルの良い田暁妮は人目を惹く容姿であるが、交際相手に対しては厳しい条件を設けていて理想の相手と巡り合えないでいた。

展望は3年前まで国際的なレーシングドライバーであったが恋人の事故死により、今はメカニックとして修理工場で働いている。
事故死以降、親友である高大勇にしか心を開かずふさいだ生活をしていた。

あるレセプションに出席する劉露について衣装を用意していたが、とある女優と衣装がかぶっていることが判明し急きょ衣装を取りに帰ることに。
同じレセプションに出席する高大勇についてきただけの展望が車の側にいたため、田暁妮に車を出すようにお願いされるが
事故以来、自ら運転することを拒否している展望は首を縦に振らない。
業を煮やした田暁妮は展望からキーを取り上げ自分で運転を始めようとする。
仕方なく展望が代わりに運転をするが帰り道、恋人が事故死した現場を通った際に運転が出来なくなり車を降りてしまう。
とにかく現場に戻らなければならない展望を置いたまま運転し現場に戻る。

田暁妮はセレクトショップで入荷依頼をしていたブランド物のバッグを取りに向かう途中で、車と接触事故を起こしてしまう。
その相手は展望と高大勇であった。
急いでいた田暁妮は事故処理を顧佳に頼み、展望が捕まえたタクシーに無理やり乗り込みセレクトショップに向かわせる。
タクシーにスマホを忘れた田暁妮に気づき嫌々ながらも後をついていく展望。
そこで、有名デザイナーである白若雲に依頼したバッグを買われ、デザイナーとしての価値を否定されている田暁妮の姿を目にしてしまう。
たかがバッグにムキになるなと言う展望に対してどれだけ自分にとって価値がある物かと喧嘩腰に歯向かう田暁妮。
そんな田暁妮に衝突の際に怪我した部分に触れ一緒に病院に行こうという展望。
ふいにやさしい事を言われ、素直に従う田暁妮。


この一件以来、唯一のお抱えであった劉露に契約を解約されてしまう田暁妮。
また、結婚する予定であった顧佳が相手に騙され田暁妮が融資していたお金もすべて持ち逃げされてしまった。
借金も増え、顧客も居なくなり個人では立ち行かなくなり、店は閉めることに。

それ以降も何かと田暁妮と展望は顔を合わせることに。
会うと口喧嘩が絶えないが、お互いにSNSで連絡を取るようになる。
ある日、田暁妮がSNSにアップした虹が掛かる空の写真を見て自分が住んでいる近くに住んでいると知った展望は
望遠鏡で田暁妮の部屋を見つけ、彼女の日常を見ることに。

仕事がなくなった田暁妮は不本意ながらも白若雲の事務所に雇ってもたらうことにした。
裕福な中年男性と顧客契約を結びたい田暁妮は無理な注文を出す男性とのやり取りに嫌気がさしていた。
ただ大口契約のため、ごまかしながらも付き合っていたが、ある日彼の車に乗せられ家に連れて行かれてしまう。
その話を顧佳から聞いた展望は家に押しかけ田暁妮を助けるために飲み比べをすることに。
田暁妮は泥酔した展望を家に送り届けそのまま家に泊まることに。
豪華な展望の部屋に興味津々な田暁妮は望遠鏡を見つけ自分の部屋を見られていることに気づく。
言い訳をはじめる展望だが突然田暁妮にキスをし話を終わらせる。
そんな時、田暁妮を訪ねてきた父親が展望の部屋にやってくる。
実は田暁妮が展望を抱えながら部屋に入っていくのを目にしていたが、オートロックなため入れず一晩外で過ごしていた。
父親に展望は恋人だと思わず口走ってしまう田暁妮。

豪華な部屋やカーレースに工場のメンバーとメカニックとして参加する展望を見て実は金持ちではないかと思い始める田暁妮。
何かと自分に世話を焼いてくれる展望は自分に好意を持ってくれていると確信し始めるが、決して口には出さない展望にイラツク毎日。
展望も田暁妮に対して好意を持っているが、どうしても亡くなった恋人のことが忘れられないでいた。
ある日、自分の気持ちとしてオーダーメイドのドレスシャツを展望にプレゼントする田暁妮。
感激した展望だが、田暁妮に自分の事をどう思っているかあらためて聞かれるが普通の友達としか答えられずにいた。
もう少し時間が欲しいと田暁妮に頼むが、理由を知らない田暁妮は自分にはどうにも出来ないと嘆く。

縮まりつつあった距離が再び離れてしまい悩む展望。
田暁妮はデザイン会社の社長に好意を持たれる。仕事仲間としか考えられない田暁妮だが、レース関係で訪れたレース場に
二人でいるところを展望に見られる。
わざと展望に見せつけるように振舞うが、嫉妬しつつもただただ見つめるだけの展望に何故に自分から動かないの!と詰め寄ってしまう。
亡くなった彼女への思いを清算し田暁妮と新たに進むことを告白する展望。
やっと理想の相手と巡り合えたと喜ぶ田暁妮だが、ある日自分の車を修理したと展望から連絡があり指定された工場へ向かう。
しかし指定された工場は想像とは違い、街の自動車修理工場で展望もただの修理工だと知る。
豪華なアパートは親友である高大勇の持ち家で、タダで住んでいることも知り、愕然とする。
急に態度が変わった田暁妮を理解できない展望は彼女に詰め寄るが、自分は結婚するための条件がありあなたでは無理だと言われてしまう。
時間をくれれば望むものはあげられるという展望に対して田暁妮は何年待てばいいの?と冷たく言い、二度と合わないと別れを告げられてしまう。

自分の理想の条件ではなかったが人として展望を好きであった田暁妮は悲しみに暮れるが、デザイン会社の社長から思いがけずプロポーズを受ける。
条件的には理想通りだが、イマイチ気が乗らない田暁妮。
結婚話が進んでいくが、ある日相手の弁護士から結婚契約書を渡されサインするように言われる。
その条件に納得がいかない田暁妮はアパートの屋上で泥酔する。
心配し様子を見に来た展望にその条件を見せるが、人身売買だと反対をされる。
自分のことを一番理解し、一番相談したい相手は展望と認めながらも結婚話を進める田暁妮。
そんな中、結婚に反対していた田暁妮の父親が倒れ病院に運ばれる。
結婚の延期を申し出るが、後日相手から婚約破棄を言い渡されてしまう田暁妮。
茫然自失となる田暁妮を心配して叱咤激励をする展望に対して、本当に好きな相手は
展望と自覚するが散々傷つけてきたことから言うことが出来なかった。

入院した高大勇の母親の見舞いに行った田暁妮と展望は帰り道通り雨に遭う。
雨宿りをしている中、「ありのままの自分であなたと向き合いたい」と自分の素直な気持ちを展望に告白する田暁妮。
展望も又、田暁妮に自分の気持ちを告げ、再び付き合うことになった。

レーサーとしてサーキットに立つことを決心する展望。
ただ3年のブランクを埋めることは難しく、また莫大な資金が必要だった。
支店の店長候補に立候補した田暁妮だが、自分の助手であった李翠翠もその座を狙っていた。
実績的には到底田暁妮には叶わない李翠翠は支店の資金繰りに行き詰まっていることを知り、資金提供を受けられる顧客を探し出し白若雲に提案をする。
支店の店長が決まる日、祝賀パーティーを用意していた田暁妮の家族や展望は田暁妮が店長にはなれなかったことを知る。
李翠翠の元、副店長として雑務に追われる田暁妮は嫌がらせにも似た李翠翠の行為に嫌気がさし会社を辞めてしまう。
展望は下がってしまったレーサーのライセンスを上げるために必死に走行を重ねるがタイムは上がらない。
その為スポンサーも付かず、高大勇の資金も底を付きかけていた。
展望が資金繰りに苦心していることを知った田暁妮は今までの顧客を頼りにスポンサー探しを始めるが、なかなか見つからない。
当てがなくなった田暁妮は自分の宝物であったブランド物の希少なバッグや靴を売りに出し、その資金を展望に提供する

婚約破棄された相手から自分が関わっているデザインコンテストがあり、そこで優勝すれば自分のブランドを立ち上げられると言われる田暁妮。
二度と関わりたくはなかった相手だが、自分の店を持ちたいという夢はあきらめられない。
迷っている田暁妮に対して展望は夢は実現させるべきだと後押しし、挑戦することにした。
展望は達成すべきタイムを出すことが出来、本番を迎えることに……
田暁妮は1次、2次と勝ち抜き、決勝へと向かうことに……

所感

長い…ほぼ最終話以外の内容を書いてしまった。
これでも端折ってる部分は多いけど。
偶然の出会いから始まって、口喧嘩しつつも互いに嫌いじゃないし、なんだか気になる相手というよくあるパターン。
しかも女性が拝金主義で男性がお金は無いけど才能が有り従順な人柄というこれもよくあるキャラ設定で。
でも、まったく飽きないのが不思議。
このドラマで新しいなと思ったのはレースを一つのテーマで持ってきている点でしょうか。
しかもどれだけレースに金が掛かるかっていうのをかなりリアルに描いていて、何なら格好良いところはほとんど描かれてないと言ってもいいかも。
それぐらいキレイごとにはしてないのが新しかった気がします。
レーサーとして成功して結果的にはお金持ちになって選んだ相手は間違いじゃなかった、私!!という終わり方を想像しますけど
これはそうは問屋が卸さない、なかなかホロ苦い大結局で。
というか、最後の2話ぐらいはほとんど展望が登場することがなくなり、会話の中でしか触れられないという。
しかも、こんだけ全話でモメながらも絡んでいた田暁妮と展望の2ショットが1シーンぐらいしかなくて。
大結局に関しては皆無!
これ、どういうことなんだろうか……もっと掘り下げて良かったんじゃないの?
喬任梁の体調が悪くなった頃だったからなのか…とか穿った見方をしちゃうぐらい中途半端。
続編を作るつもりだったなら納得しないわけでもないし、まあこういう終わり方もあるにはあるけど
もう少し二人のシーンがあっても良かったと思うわけですよ。
「電話もSNSも繋がらないの。自分自身で克服するしかないから放っておくしかないわ」ってセリフだけ…冷たくないっすか!?
会いに行けよーーー田暁妮!あんだけ自分のこと一生懸命世話焼いてくれたじゃん!とツッコミまくり。

既にネタばれしてますけど、結局レーサーは諦めて一人ドイツに行ってしまうのです、展望は。
しかも田暁妮にはメールだけ寄越して、直接会うこともせずに。
資金も底を付き、高大勇も自分の料理店を手放してまで展望に望みを掛けていたのにそれが成し遂げられなかったという負い目もあって。
もう一度、ドイツで一人でやり直してみるという文言だけで。
ここ、追いかけるなり、一目会いに行くなりあっても良かったのではと思ったのですが。
かなりあっさり……田暁妮は優勝して自分のブランドを立ち上げられて夢を叶えられたけど、展望は出来なかったという対比に余韻を持たせたのかもしれないけど。

 

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このドラマは童瑤に尽きる(個人的には)。
とにかく美しいし、スタイル良いし、芝居上手いし、笑ってもヒステリックに怒鳴っていても魅力的。
かなり自己主張が強く、キツい物言いを常に展望にしているんだけど、それでも惚れてしまう魅力があるように描かれている。
強い部分と弱い部分と可愛い部分とを巧みに演じ分けている童瑤の演技力が光ってる。

 

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そして相変わらずどんな役を演じても上手い喬任梁。
この作品は亡くなるちょうど1年前に撮影していた作品で、この頃から発症していたのかもしれないな~
と要らぬ情報を持ちながら見てましたが。
クールというよりかは暗い役だった。
後半、恋愛が成就してからは若干笑顔が増えるものの終始眉間に皺寄せて悩む顔が多かったな。
ワガママな田暁妮に翻弄されながらも一途に思っている表現とか本当に上手くて、そういうシーンが多かったので個人的には満足でしたが。
彼は若いのに一人悩む姿にとても哀愁がある役者さんだな~とあらためて思った。
だから繊細過ぎたのかも知れませんけどプライベートでは。

他の演者の皆さんも達者な方ばかりで、喬任梁以外にイケメンが皆無というなかなか珍しいドラマでしたけど(苦笑)
田暁妮と結婚するはずだった社長もイケメンなのかどうなのか微妙なお顔で…
高大勇に関しては愛嬌あるデブキャラだったので、そこもね。
まあ、大陸では人気ある役者さんみたいだし、展望を常に見守っている兄的な立場としての存在感は十分ありましたけど。

喬任梁作品でも上位にくる満足度が高いドラマでした。

小時代

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出演

陳意涵、何潤東、喬任梁、江鎧同、陳匡怡、徐冬梅、李易峰、徐越

あらすじ
林蕭、顧里、南湘、唐宛如の4人は同じ大学に通う親友同士。裕福な家庭の顧里の
持ち家である豪華なアパートで共同生活をしている。
作家を夢見る林蕭は有名な雑誌「M.E」を発行する出版社にアルバイトとして雇われる。
ヤリ手でクールな社長である宮洺に人気作家の周崇光の専属編集者となるよう支持される。
周崇光は20代前半にして数々のベストセラーを生み出しているがワガママで子供のような
性格のため編集者が長続きしない。
そんな状況を知らないまま専属となった林蕭は数々の嫌がらせを受けながらも必死に周崇光と対峙する。
自分とそれほど年齢の違わない林蕭に対して興味を持ち始める周崇光。
それは彼にとっては初恋のような感覚だった。
裕福な家庭で育った顧里は友人達には優しく面倒見が良い反面、気が強くプライドが高いため長年付き合っている顧源とは度々衝突してしまう。
そんな気が強いがモロい部分も熟知している顧源は彼女と結婚をしたいと思っているが
彼女を好まない母親によって仲を裂かれてしまう。
母子家庭で育った南湘は画家を目指しているが、病弱な母親のためお金の苦労が耐えない。
その美貌からある日モデルとしてスカウトされ、一躍CMモデルとして人気者になる。
そんな彼女の恋人は喜怒哀楽が激しく時には暴力的になる問題を抱えており、彼女の友人たちは
心配するが南湘自身はなかなか離れられないでいた。
陸上選手を目指す唐宛如は見た目は色が黒く野生的だが、4人の中では一番家庭的で傷つきやすい。
誰よりも友人達のことを思う心やさしい面を持っていた。
様々な事情を抱えたそれぞれの生活に少しづつ変化が起きていく。

所感

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大陸の作家・郭敬明の人気小説のドラマ版。
映画版は全4部?5部作ぐらいあり、全て作家自身が監督しておりありえないほど
ゴージャスな作りになっている。
それと比べると正直…セットから衣装から全てがショボい。
もっと言えば、メインの女性4人も映画版に比べると居たって普通。
特に一番のセレブであるはずの顧里がまったくもってそう見えない野暮ったさはかなり気になった(一番右)。
ただこれにも理由があるようで。
とは言うものの映画版がかなり現実離れした世界観になるほど製作費を使っていたようなのでそれと比べるのは酷。
連続ドラマとしてはこの程度でちょうど良いと思った。
しかし、だからなのか製作過程から原作者が色々と横ヤリを入れて現場は混乱。
映画版では周崇光を演じている陳學冬が端役で出演していることから始まり、当初顧里役を
演じるはずであった売れっ子女優の戚薇も原作者の入れ知恵なのか直前で降板。
陳學冬に関しては親まで出てきて撮影中にも関わらず降板させる、させないで揉めたりと散々。
ドラマ版の監督は台湾ドラマの名監督・瞿友寧なだけに製作前から期待されていたものの出鼻をくじかれることに。
微博上で不毛なやり取りが続いたものの、最終的にはドラマ版に関しては原作者は関与しないということで一件落着。
関与というか自分の作品とは関係ないぐらいの強い主張だったみたいだけど、一応クレジットには原作者の名前はあり。
と、ボロボロな状態になりつつも何潤東が懸命に瞿友寧を支持する声明を出したりと、
出演陣とのコミュニケーションには問題はなかったようで。


で、出来上がったドラマ自体はとっても地に足がついた内容になっていた。
オーバーな表現や仰々しい仕掛けもBGMもなく、一人の一人の
内面を台詞のない表情で捉えたり、ちょっとした間でそれぞれの微妙な関係を
表したり、顔のアップの多様でそこに漂う空気感を見せたりと
微に入り細にわたる演出はさすが、瞿友寧。
大陸ドラマにしては珍しく同時録音なので全員地声
やはりこれが吹き替えになっちゃうことでとっても白々しく聞こえちゃうのでとっても大事。
台湾俳優が3人で他が大陸の俳優なんだけど、主題歌も台湾の歌手とかそんなこんなで台湾ドラマを見ているようでした。

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 陳意涵演じる林蕭には長年付き合っている李易峰演じる簡溪がいるんだけど、何年か前に
一方的に簡溪に片思いしていた女性が目の前で飛び降り自殺をされたトラウマがある。
その自殺した女性の妹が姉の復讐から簡溪に近づいてきて、二人の関係はぎくしゃく。
そもそも、この話の中ではよくモテる林蕭。
親しみやすくて頑張り屋で前向きでカワイイけど平凡という男性にとっては理想であろうモテ要素がもりだくさん。
陳意涵は可愛いんだけどちょっと計算高いところが見え隠れするところがあって損しているような気がする。
なのでこの無意識だけどモテる系の役も実はわかってるんだよね~って穿った見方をしてしまった。
あくまでも個人的な感想ってことで。
李易峰は大陸では超人気若手俳優だけど、正直この役では良い所は見えない。
かなり凡庸…芝居も見た目も。
感情もあまり出さないし、妹と林蕭の間を行ったり来たりして何を考えているのか最後まであまり見えてこない損な役回り

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セレブカップルの顧里と顧源。同じ苗字だけど赤の他人。
映画版だと郭采潔と柯震東が演じたカップル。
さすがにドラマ版では弱い……
顧源を演じた徐越は若い頃の金城武に似てるけどまだまだ新人なのか演技がおぼつかない。
表情が寂しげなので顧里にとことんやりこめられている姿は本当に不憫で…
正直こんなに気の強い女のどこがいいんだ!ってぐらい非常な顧里。
でも他の女性3人にはとても情が深くて、その為に精神も肉体も傷つけられたりするんだけど。
本来カリスマ性がありながらもミステリアスという設定なんだろうけど、丸顔で童顔、
健康的なスタイルの江鎧同にはどう気負ってみても無理が。

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芸術家の南湘と体育会系の唐宛如の二人。
苦労をしている分、南湘は見た目の儚さと違って一人で道を切り開いていくタイプ。
片やバリバリの体育会系でありながらもまっすぐすぎるほど真面目で繊細な唐宛如。
この対照的な二人の描き方は面白い。
独立精神が旺盛なのにDV男にハマっていく、南湘。
結局親友たちとも仲たがいしてより孤立感を深めていくのに対し、
自分に何かとやさしくしてくれた男性を一途に思い続けるが、結局「女」としては見てもらえずに傷つく唐宛如。
だが親友たちの慰めによって立ち直る。
南湘を真正面から好きだといい、支えてくれる暖男がいるのにダメダメな男にズブズブと嵌っていく様はなかなかリアル。

そんな南湘を取り合うDV男と暖男。

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巫迪文演じるDV男・席城と陳學冬演じる暖男・陸之問。
陸之問にまで手をだした席城にあきれて一度は別れる南湘だけど、結局すがられて元の木阿弥。
あげくに南湘のことを思い、分かれるように再三警告に行った顧里までも暴力で傷つけてしまう。
もう何一つ魅力がないんだけど、自分が居ないともっとダメになると思い込む典型的なダメンズ南湘にはわからないんだよね。
陸之問はハッキリと振られるも結局あきらめきれずに南湘のことを付かず離れず見守るというこれも典型的な暖男。
結局最終的には収まるところに収まるんだけど。
以前と比べてかなり見た目的に貫禄がついた巫迪文が演じると迫力あって正直怖すぎた。

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そしてこのドラマの肝となる義兄弟。
何潤東演じる宮洺と喬任梁演じる周崇光。
正式には周崇光は再婚した母親の連れ子なので血の繋がりはない。
感情を出さず、他人にも興味がないクールな経営者である宮洺だけど、何かと弟のことは気にかけていて。
そんな兄の思いを知りながらも素直になれない弟。
この二人の愛憎劇がなかなか良い。
弟は胃がんを宣告されていて生きること自体に無力になっているんだけど、兄は少しでも前向きになって欲しくて
林蕭を編集者として弟の元へ向かわせる。
結局二人して林蕭のことを好きになっちゃうんだけど、兄が他人に対して正直に感情を
表しているのを初めて目にした弟は気づいちゃうんだよね。
兄はある意味無意識に林蕭に思いを寄せていたんだけど、他人の気持ちに敏感な弟はそこを言い当ててしまう。
余命が限られている自分が林蕭を幸せには出来ないから兄に託そうとするんだけど、兄は兄で
生きようと思い始めている弟の気持ちよりも自分の気持ちを優先させることなんで出来なくて。
で、それにまったく気づかない鈍感な林蕭。
という何ともいえないトライアングルが延々と続く。
実際には林蕭は簡溪という彼氏が居るわけだから付き合うも何もないわけだけど。


この兄弟のやり取りが丁寧に描かれていてとっても良い。
互いに本音を言わずに探り合い、ついつい弟は兄に素直になって欲しくて
感情的に迫るんだけど、兄は兄で本音を言えるわけでもなくクールに振舞う。
演じる何潤東と喬任梁のバランスがすごく良い。
姿を消した弟の生死がわからず廃人のようになっていく兄の人間臭さとか、全てをあきらめたように
自暴自棄になりながらも兄のことを思い涙を流す弟。
二人とも表現力が達者なのですごく説得力がある。
そういう意味でも他の演者との力量の差が出たように見えた。
他の男女の恋愛よりもよっぽどこの兄弟の兄弟愛の方が強い印象を残した。

原作からみると、残り3部か4部ぐらいあるはずだけどそれがドラマ化することはなさそう。
この揉め方からみると、原作者も映像化する方も面倒になっているんではないかと。
一応、2部に繋がるような最後になっていたけどまず無いでしょう。

 

 

賭場風雲

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出演
歐陽震華、苗僑偉、宣萱、黄宗澤、楊怡

あらすじ
齊歡暢はポーカーの達人でありギャンブルに目がない。
年の離れた弟と両親とラスベガスを訪れた際、ゲームに熱中するあまり幼い弟が誘拐されてしまう。
20年あまり弟を捜し続けるが未だ見つけることが出来ない。
その間、世界ポーカー大会で優勝を目前にしながらもライバルである喬正初の手中に嵌り財産も名誉も全てを失ってしまう。
喬正初は世界王者という肩書きを武器に豪華ホテルのギャンブル場の総裁を務めている。
散々放浪した挙句に、20年ぶりに香港へ戻ってきた齊歡暢はギャンブル狂である李青雲と出会う。
彼女は収入を全てギャンブルに使うため家族に心配されているが、面倒身が良い気の良い女性であり、齊歡暢と意気投合する。
同じアパートに住む自閉症の青年・張来富は誰にも心を開かないが、唯一李青雲にはなついている。
その堕落した生活を送る張来富に対して何かと小言を言う齊歡暢を疎ましく思うが顔を合わせることが出来ない張来富はある日逃げ出してしまう。
張来富が居たベッドの中に幼い頃に弟にプレゼントしたオリジナルのトランプを見つけた齊歡暢は、実は彼こそが誘拐された実の弟であったことを知る。
張来富を捜す中、偶然喬正初と再会する齊歡暢。
喬正初のギャンブル場に通っている李青雲と齊歡暢、喬正初との関係が始まる。
心を閉ざしながらも、実はトランプの数字に関して異常な記憶力を持つ張来富。
その才能を見出した李青雲は喬正初のギャンブル場へ誘い勝ち進む。
同じくその才能に気づいた喬正初は張来富に対して興味を持つようになる。
また、張来富自身も大好きなトランプゲームの覇者である喬正初に心を開くようになり側に置いて欲しいと打ち明ける。
初めて赤の他人に心を開き、自分の意見を言うようになった張来富に喜ぶ李青雲は
反対する齊歡暢を説き伏せて、喬正初に預けるように説得する。
誘拐された後、孤児院から継父とは名ばかりの人身売買の組織に売られたりと壮絶な人生を送っていた張来富に対して
今更兄だと名乗れずにいる齊歡暢。
フィリピンにギャンブル場を開く喬正初に泣く泣く張来富を預けることに。
フィリピン、香港と再び別れ別れになる兄弟だが、張来富は喬正初を「師匠」と仰ぎますます傾倒していく。
そんな中、香港で再会した昔なじみの周福栄により同じくフィリピンで仕事を得る齊歡暢。
それは喬正初が経営するギャンブル場の主任の職であった。
願ってもいない弟との再会だが、兄だと未だ知らない張来富にとってはウルさい相手でしかない。
喬正初に師弟としてポーカーの真髄を叩き込まれ、それに応えるように前向きになっていく張来富。
そんな中ある事件が起きる。

所感
長い!まだまだ前半の部分しかあらすじが書けないーーってぐらい盛りだくさん。
この後、二転三転します。
いったい何年間の話なんだっけ?って思ってしまうぐらい(約1年間ぐらいですけどね)
香港、フィリピン就航何十周(?)年記念作品ってことで主な舞台はフィリピン。
ギャンブルするならマカオでいいじゃん、船乗っていくだけなんだしって言ってしまうとそもそもこのドラマが成立しません。
実際、フィリピンってそんなにギャンブルというかカジノって盛況なのねってことを知る。
ただ、フィリピンの豪華ホテルなのに全員広東語で対応ってところがムリクリ感満載でさすがです、TVB
とにかくこのドラマの面白さを全て背負っているのはミスターTVBこと歐陽震華。
もうこの人が出るドラマで面白くないモノはない。
決して好きなタイプではないけれど、あのハゲ頭とビール腹とギョロ目のインパクト、
そして朗々と響き渡るアルトの声で画面に登場すると全て納得してしまうというか。
存在感が半端ない。シリアスでもコメディでも何でも自在なのよね。
そんな大ベテランにくらいついていくBoscoはなかなかチャレンジングな役だったと思う。

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正直兄弟っていうのには無理があり過ぎ……
前半の自閉症青年は顔を上げない、口調は子供、表情は無し、動きは鈍い、ところから後半いつもの自信満々のBoscoに戻るまでの過程が見応えあり。
普通の青年に戻る途中で恋愛をするわけですが、その恋する純情青年っぷりが可愛くてずっとそのキャラのままで良いよとか思ってしまった。

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相手役の楊怡はフィリピンに移民した香港人役。
日サロ?ってぐらい頑張って黒くしてたし、頭弱そう~なでも純粋な女性をあの老け顔ながら可愛らしく演じていて良かった。

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そして、一番の問題児はこの方。
三哥こと苗僑偉。
本当に何演じても同じ、大根とはこういう人を言うのね~と思わずにはいられない。
一言で言えば、大味な演技。
歐陽震華の緩急つけた表現力と対峙すると、その表現力の乏しさに残念な気持ちになる。
口元で微笑み、目を見開いて驚き、我を忘れてわめき散らす…だいたいこの3パターン。
まあどんな表情しても整っているので成立しているところはあるんだけど、もう少し表現力をつけようよ。
ただ、悪巧みをするキャラは最高。
絶対良い人じゃないよねオーラをまとって登場してくるので非常にわかりやすい。
本当に人でなしの役でした(爆)

全35集なので見応えあり。
話自体も長いけど破綻はしません。
ご都合主義なところも少なからずはあるものの、最後までどう展開していくのかわからなかった点では面白かった。
張来富が口ウルさい齊歡暢が実の兄だったことを知るシーンは切ないし、すぐに兄弟仲が復活するわけではなく
最後の最後まで実の兄よりも喬正初を求め、信じ続ける弟。
最初に目にしたモノを親と思うカルガモか?ってぐらい、初めて自分を一人の人間として扱ってくれた
喬正初を父のように慕う姿が不憫で、不憫で。
その純粋さを自分の欲のために利用する喬正初。
この引っ張り具合も最後まで飽きずに見られた要因かも。

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2006年ぐらいの作品なのでほぼ10年前。
まだまだ若かったBosco。





 

 

 

 

 

怒火街頭2

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出演
鄭嘉穎、胡杏兒、李璨琛、林子善、曹永廉

あらすじ
弁護士の羅力亞と王思苦、同じ事務所で社工(ソーシャルワーカー)として働く丁家福と
裁判官の米佐冶の4人は深水埗で市井の人々の問題を解決している。
2年前の事件で罪を背負った羅力亞が出所する日、新たな仲間として警察官の梁包升が加わった。
力亞と思苦は恋人同士であるが、互いの正義感により度々意見の衝突を起こしている。
常に弱い立場に立ちそれゆえ私情が入りすぎる思苦に対して、弁護士にしては軽くいい加減に見えるようで誰よりも冷静に判断をする力亞。
二人は長年の良いコンビである。
実は力亞には以前、アメリカに居た頃に結婚していた過去がありあくまでも紙の上の契約であったはずの妻が
自分を長年探していたことを知る。
妻だったとは知らずに香港に不慣れなその女性Lynetteと仲良くなる思苦。
いざこざを回避したい力亞はその過去を隠し通しているが、未だに力亞を忘れられないLynetteは
事務所の近くに病院を開き何気に彼らに近づく。
2年前の事件で最愛の女性を殺された丁家福は未だに彼女のことが忘れられずにいる。
内地から移民してきたマッサージ師の銭心心と心を通わせるが一歩を踏み出すことが出来ない。
毎日のように様々な問題が起こるが、お金にならない事件が多く事務所経営は火の車だ。
そんな中、市井の人々の生活自体を脅かす事件が……

所感
なかなかの秀作。
残念ながら「1」の方は手に入らなかったものの「2」でも5話ぐらいのエピソードに
別れているので無問題。
弁護士、裁判官、社工、警察官とお国の為に働く人たちなのにそのノリがおバカな男子学生っぽいところがすごく良い。

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 全般的に軽いんだけど、ヤル時はヤルぜ!というメリハリがついているところが見ていて気持ちが良い。
しかも3人は共同生活。
鄭嘉穎のこんなに軽いノリの役は珍しい。大抵クソ真面目な2枚目役が多いので。
この役も結構2枚目なんだけど終始一貫して軽い。
ビシっと決めるところは決めるけど、そのラフさが逆にデキる男感を強調させていて今まで見た中で個人的には一番好き。
胡杏兒は相変わらず清廉潔白なポジティブシンキングな頑張る女子。
絵に描いたようなお役です。でも、彼女はそれでこそ良さが出るので。
あんまり辛気臭い役は似合わないんだよな~キレイだかどうだかよくわからない顔立ちも相俟って。

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終始こういうノリがカワイイ二人。

でも、このドラマの一番の目玉は、やはり李璨琛ではないかと思う。
映画専門俳優だったのに、何故にTVBドラマにキャスティングされたのかとっても不思議。
まあ、その新鮮さもこのドラマの人気に貢献したのではないかと。
とにかく役自体がとっても新鮮!というか今まで見たことない(さっきも使ったこの言葉)。
良いとこ育ちのソーシャルワーカー。困っている人を助けずにはいられない真っ直ぐな青年。
その育ちの良さゆえに、街の人々を助けることに喜びを感じ自分や身内のことは省みない。
ある意味融通が利かない猪突猛進型でもあり、その為に後々不幸なことが起きてしまうんだけど。
こんなに普通の青年役なんて……大抵、真っ直ぐだけど定職無しとか、純粋だけど古惑仔だったりとか
そういう極端な役ばっかりだったので、本人も初めての役で新鮮だったらしいです。
街中で色々な人から役名である「富仔」や「阿釘」と呼ばれて嬉しいと答えていた。

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確かに本当に良いとこのお坊ちゃんに見えたし、純情青年ぶりがカワイイ。
普通の役を普通に演じることが出来るだ~って所になんだか感心してしまった。
演技やっぱり上手。

で、着ている服が何気におサレ。
全て自前というか「Subcrew」のモノばかり。
この上のモッズコートもそうだし、社工なので基本襟付きシャツを着ているわけですが、わりとどのシャツにも
Subcrewのロゴが大きく入っていて宣伝効果は抜群。

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このネルシャツとかも肩の辺りや肘に素材の違う当て布されていたり、ブルーのシャツでも
切り替えでグラデーションになっていたり、綿シャツでも女性モノぐらい襟や袖がラウンドされていて可愛かったりして、
カジュアルなんだけどかなりディティールに凝っていて、他の主演者が着ている衣装とはエラい違いだった。

と、そういうところばかりに目がいってしまいましたけど、どのエピソードもなかなか考えさせられる話で
特に舞台が深水埗という下町なだけに、お年寄りは多いわ、建物は老築化しているわ、
働き口は少ないわ、賃金は安いわでとにかく問題が山積み。
でもみんな仲良く貧しいながらも明るく生きてますーーというTVB王道のお話で見ていて楽しい。
最後のエピソードはなかなかハードで、時期的に3.11を思い出してしまったけど……ちょっとほろ苦い終わり方だったな。

 

格子間女人

 

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出演
唐嫣、呉卓義、李承鉉、張熙媛、韓張、劉淆希

あらすじ
外資系企業MPLで働くCherieは海外セールスの実績を元により高いポジションを望むキャリアウーマン。
上司である女性Miniとのライバル争いの果てに望みのポジションを勝ち取る。
直属の上司であるRayはCherieを部下としても一人の女性としても一目置いていたが、彼自身内部闘争に負けてMPLを去ることに。
Cherieには画家である恋人沈培がいるが、Cherieに早く結婚をして欲しい年老いた両親は良い顔をしない。
芸術家である沈培との間に価値観の相違を感じるようになるCherie。
結婚を望まない沈培に対して不満を抱く中、チベットで沈培が事件に巻き込まれてしまう。
何日も生死を彷徨い帰国した沈培は生きる気力を失くし、酒びたりの生活に。
懸命に介護をするCherieであるが、MPLでの大きな案件を抱えた中疲れと不満と不安で限界を感じてしまう。
前向きになれない沈培、その沈培の母親に罵倒され距離を置くことに。
Cherieの親友である暁恵に沈培の様子を見てもらうよう頼む。
MPLを離れた後も仕事面においても、プライベートでも
何かとを気にかけ助けてくれるRayに対して安らぎを感じるようになるCherie。
同じ画家である沈培の父親は息子の実力を認めないが、画家としての沈培の内面を理解する暁恵は個展を開くことを提案する。
理解者を得た沈培は前向きになるが、CherieとRayが一緒にいるところを目撃し不安になる。
個展のオープンを前にCherieからあらためて距離を置きたいと告げられ自暴自棄になる沈培。
そんな中、ライバル社に転職したMiniと大口契約で争うことになったCherieはRayとMiniとの過去のある出来事を知り……

所感
大陸のベストセラー小説のドラマ化。
いわゆる偶像劇とは異なりリアリティを随所に感じる。

まずはCherieの母親。年老いてから授かった子供なのかこの両親が非常に年をとっている。
最初、祖父母が育てているのかと思ったほど。
この母親が娘の仕事のことや恋愛や、果ては一人暮らしをすることまで何かと口を挟む。
「あなたのためなのよ」と言いながらも自分の思い通りに事が運ばないと癇癪を起こし娘を責めるという迷惑な母親。
過干渉な母親と従順に従う娘というイマドキの親子関係が凄くリアル。
その娘は上昇志向が強く、仕事と恋愛を天秤にかけながらもやはり仕事の方に重きを置いてしまうという点も。

次に画家の彼氏。
出会いは街中ですれ違いざまに互いの携帯電話を取り違えたことから。
というなかなか嘘くさい始まりではあるんだけど(爆)
まあ、画家って言われたら自分とは違う世界の人ってことで興味はわくよね~
ただ芸術家ゆえに常識知らず。
彼女の両親に家に招待された大事な日に遅刻するわ、おみやげに持ってきたフルーツは腐ってるわと気が利かないにもほどがある。
ただでさえ、芸術家に大事な娘を預けられないという過干渉な母親を前に既にペナルティつきまくり。
しかも結婚には興味ないとかまで両親を前に口にしてしまう空気の読めなさ加減。
でも自分とは全く違う世界に住む人間を好きになるという仕事一筋の彼女の気持ちもわからなくもない。
結局最初から違いすぎる価値観の性で破綻するのは目に見えてるんだけど。

三番目にはあらすじでは触れなかったけど、「富二代」の女性。
苦労しらず、世間知らず、ワガママ、でも上昇志向はあるのである程度努力はする。
そんな中好きになった同僚の相手は庶民なのでお金に関しての価値観が全く異なる。
好きになったら猪突猛進。相手が躊躇しようと、引いてようとお構いなし。
押して、押して押しまくって、get。
これがまた、ウルサイ、ウルサイ。
演じる劉淆希はルックスは菅野美穂似の可愛さなんだけど、
声が高いうえに、ギャーギャーとわめきたてるそのお嬢様キャラがハマっているぶんすごく見ていてウザい(苦笑)
素直に育っている分、悪気はないんだけどやる事、やる事庶民の感覚とはズレまくっていて彼氏を呆れさせるけど、
そんな姿を彼氏は可愛いと思うんだろうな~ってところもわりとリアル。

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面白いと思ったのは、全30集ある中でとっととCherieと沈培の仲が終わって
RayとCherrieのカップリングで話が進んでいくと思いきや、
24集ぐらいまで沈培と別れる別れないが続いた。

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そう、男主角であるRayは出演シーンから言えば沈培より多いかもしれないが、あくまでも傍観者で
後半までそれほど話には絡んでこないという中途半端な扱い。
しかし、白馬の王子様の如くCherieが危機に遭遇すると颯爽と登場し助けてくれる人。
MPLを追われたのも彼女を庇ったため、誕生日だといえば遠出のデートを設定、
仕事に疲れたといえば条件の良い転職先を紹介したり、当て逃げにあっている場面に
偶然出くわせば怪我を負ってまで助けたり、
泥酔している彼女をバーで見つけては家まで送り寝かしつけ、朝起きた時に食べるようにと
消化の良い料理まで用意して帰っていき(一切手を出さず)、
過労で家で倒れている彼女を病院まで送ったりとここまで都合の良い男も居るか?ってほど。
このRayという存在自体が唯一リアリティが無いかな(爆)
Rayは仕事の出来る女性という部分で尊敬もしているけど、それ以上に一人の女性としてずっと好きだから
いつでも手を差し伸べているんだけど、Cherieはその気持ちを知らないわけでもないのに
良いようにあしらっているようにしか見えない。
彼女の気持ちは揺れながらもずっと沈培にあって、自暴自失になった後もずっと支える守ると言い続けていて
確かに苦労しながらも彼の側に居たんだけど、限界が見えてしまう。
まあ、これはCherieに非は無いわな~
いつまでも立ち直れない、芸術家のメンテリティに疲れきっちゃうっていうのはわかる。
でも案外早い段階でそうなるのかと思ったら、最後まで引っ張ったので唐嫣と呉卓義のカップリングを楽しみにしていたファンには不満だったかも。

 

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呉卓義演じるRayは前述の通り、スーパーヒーロー的な完璧な男なのでキャラとしての面白みは無い。
なので演技もずーーっと同じ。
極端に悩む姿もなく、箍が外れるようなシーンもなく、常に冷静で微笑を絶やさない出来た男。
まあ、最後のほうは思わぬ事実がわかって怒涛の展開にはなるんだけど、でもやっぱ基本は変わらなかった(苦笑)
演じていて欲求不満にならなかったのかな~ってちょっと思った。

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それに比べて、演技のふり幅が大きいのは李承鉉演じる沈培。
最初はお金には苦労していない挫折知らずの自由奔放な画家の姿、
事件に遭ってからは自信を失くし生きる気力も失った陰鬱な姿と、
酒に溺れヒステリックに怒鳴り散らす姿、
暁恵と出会ってからは自分自身を客観的に見つめ直し、再び前向きに生きる決心をした姿、
と回を重ねるごとに人間臭い面が見えて得な役。
ただのかませ犬的な扱いだと思ったら、どう見ても主角的な扱いで見ていてビックリ。

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女主角の唐嫣は向上心が強いキャリアウーマンには正直見えなかった…
キレイだし知的には見えるんだけど、何十人も部下を従えているヤリ手の主任という役には説得力が無い感じ。
本人もこの役を演じるにあたって相当プレッシャーがあったらしいけど、役に合わせて初めて髪を短く切ったりと
それなりに役を固めてきたみたいだけど、何せ吹き替えになっているので台詞からは上手いとか下手とか判断出来ないんだよな~
ただ揺れる女心や恋する女の可愛さとか得意な部分の演技は非常にスムーズ。
やはりそういう役が合ってるよねって思った。

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Cherieの親友・暁恵を演じた張煕媛。
最初条件の良い結婚をして仕事も順調でお金に困らない気ままでセクシーな奥様って感じだったんだけど、
新婚何ヶ月で浮気をされた挙句に、離婚。
莫大な慰謝料をもらって仕事も辞めて、もっぱらCherieの家に居候。
Cherieにとっては何でも話せる親友だけに、面度を見切れなくなった沈培の面倒まで頼む始末。
これがまた、見た目と違い根っから性格が良いというか切符の良い姐さんぶりで、何の打算も無いまま沈培の良き理解者になってしまう。
彼の画家としての内面を言い当てて、沈培の心を開かせてしまうだけでなく、やる気のなかった沈培を
個展を開く援助をすることで画家としてもう一度大成してもらう手助けまでする。
いや、本当~に気持ちの良い姐さんキャラですごく魅力的。
最後まで沈培を見捨てずに見守り続けることによって彼は立ち直れるんだよね。
この役は美味しい役だと思うわ。

台湾や大陸の「偶像劇」とも、ましてや香港のTVBのドラマともテイストの違うドラマ。
原作がある故なのか話としてとても面白い。
偶像劇のご都合主義や、軽さ、お決まりのハッピーエンディングにちょっと飽き飽きしている中、とっても新鮮で凄く楽しめた。
恋愛面に焦点を絞って描いてしまったけど、企業間の駆け引きも他キャラのエピソードもどれも破綻無く進むし見ていてまったく飽きないのでオススメ。
 

向前走向愛走

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出演
郭采潔、陳怡蓉、楊祐寧、楊一展

あらすじ
愛情よりもお金が大事な曾愛行とお金よりも愛情を必要とする孟晶晶は同じ大学で知り合う。
借金取りに追われている愛行をたまたま通りかかった晶晶が代わりに返金してくれる。
母子家庭で貧しいが明るく前向きな愛行と、裕福だが愛情に飢えている内省的な晶晶。
対照的な二人だがこれが縁で親友同士になる。
愛行が世話になっている家の孫息子である杜天澤は国立大学で法律を学んでいたが、弁護士である父親に反発し、自主退学をしお金にならない弁護活動をしている。
愛行と家に来た晶晶と出会い、彼女をデートに誘う。
何をするにも勇気が出ないという晶晶に対して、ここから海へ飛び込めば何かが変わるという天澤。
天澤の言葉を信じて飛び込む晶晶だが実際には泳げなかった。
それをきっかけに愛し合うようになる二人だが、バイクの事故で晶晶との連絡がとれなくなってしまう。
数年後、記憶を亡くした晶晶が愛行と天澤の前に現れる。
喜ぶ愛行と天澤だが当時の記憶を亡くした晶晶はよくわからない。
愛行は勤める会社の社長である邵任偉に興味津々。
お金持ちで独身である彼を恋の対象として自分を売り込むことに。
愛行の気持ちを知ってか知らずか何かにかけて彼女を誘う任偉。
そんな任偉に振り回される愛行。
愛行、晶晶、天澤はかつて晶晶と天澤が海に飛び込んだ岬に来る。
愛行と天澤が飛び込む場面を見てかつての記憶が呼び覚まされる晶晶。
天澤が自分が居なくなった4年間誰とも付き合わずに自分を待っていてくれた事実に感動し、
自分が今でも天澤を愛しているということに気がつく。
二人が元のサヤに戻り安心する愛行だが、晶晶の母親は自分の娘を事故に合わせた天澤を認めない。
また、愛情がなくても同じような裕福な環境の元へ嫁に出したいという母親に反発する晶晶。
そんな中、晶晶の父親の会社の経営が躓く。
そこへ合併話が舞い込むがそれを仕組んだのは任偉であった。
かつて自分の父親が晶晶の父親によって自殺に追い込まれた復讐のため、会社を救う代わりに晶晶との結婚を条件に出してくる。
反発する晶晶だが、心労により父親が急死。
家も追い出され路頭に迷うことになり、母親も慣れない生活で心身ともに衰弱してくるのを目にし、
任偉の条件を飲むことに。事情を知りつつも別れたくない天澤だが、困窮している晶晶を前に何も出来ない自分が歯痒い。
結婚式が近づくなか、それでも互いに忘れられない天澤と晶晶は二人で最後のデートをする。
教会に辿り着き誓いの言葉を交わし、やはり任偉とは結婚できないと悟る晶晶に結婚指輪を買ってくると教会を出る天澤。
その途中暴漢に会い昏倒する天澤と、それを知らずに待ち続ける晶晶、二人が何をしているか知らないままの任偉と愛行…

所感
個人的には前半はサイコーーの出来!
天澤と晶晶のカップルがとにかく可愛くて、見ていてとっても気持ちが良い。
この共演をきっかけに、楊祐寧と郭采潔は本当に付き合うようになったわけですが、それも納得な感じ。
とにかく二人から溢れ出す愛情表現が「それって演技?」ってぐらいマジっぽくて。
愛し合ってるよね~っていうのが手に取るようにわかるわけです。

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この調子で最後まで行くのかと思ったら!

もう信じられないくらいの展開になるわけで。
暴漢に襲われた後に、今度は天澤が記憶喪失になってしまうわけです。
幼児退行って言ってもいいぐらい。
同じドラマの中でさあ、二人も記憶喪失とかイラなくね?
都合が悪くなると記憶亡くして振り出しに戻るとかイラなくね?
ってな感じで、あれほどラブラブだった晶晶ではなく、愛行を愛し始めてしまうわけですよ!
んなことあるか?
まあ、生まれて初めて目にしたものを親と思う子ガモのような感じでしょうか。
目が覚めて自分にすごくやさしくしてくれた、世話をしてくれた愛行を親と思うようなもんかと。
そう理解しないとこの前半の話は何だったのよ~とブチキレそうになるわけですよ。
字も読めないような幼児退行しちゃった天澤なんだけど、なぜか法令集については記憶が定かっていうのもいかがなものかと。
第何十条とかいうと、スラスラと答える。
こりゃいけそうってことで、あれほど反発していた天澤パパの法律事務所に入るわけ。
記憶を亡くしたおかげであれほど嫌いであったはずのパパさえもすんなり受け入れているという安易な展開で。
お気楽な展開過ぎるわけですよ。
肝心な晶晶もそんな天澤を見て、自分がかつて付き合っていたってことを告げるわけにもいかず、
愛行が彼女だったのよと言ってしまう始末。
愛行も天澤のことが好きだったからこれは複雑で。

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晶晶が「天澤の面倒を見て欲しいとは思ったけど、付き合うなんて思ってもみなかった」って愛行に言えば、
愛行も「だって仕方ないじゃない、好きになるなんて思わなかったんだもの。気持ちは止められなかったんだもの」
と言い合うのも切ないな~と。
まあ、天澤モテモテなんだけど!

その後、実は付き合っていたのは晶晶と知る天澤なんだけど晶晶に対して
「本当はキミと付き合っていたんだね。でもおかしいなキミへの気持ちは愛行への気持ちとはまったく違う」
みたいなことを言ってしまうのもどうなのよ~って感じで。
結局、一番可愛そうなのは晶晶。
事故に遭わされるわ、記憶を亡くすわ、家は破産するわ、政略結婚させられるわ、かつて愛して人には興味無いって言われるわ~
で何の得もない人生ですよ。
最後に任偉が実は自分に対してすごく誠実であるってことを知って、この人と生きていこうという選択をするんだけど
それが唯一の救いかと。

結局最初からこの話では天澤と愛行を結びつけるつもりだったのよね。
そのための前振りを半分以上の話数で行っていたと。
台湾でもこの最後は評判悪かったみたいです。
これがね、もっと納得のいく話の進み方なら受け入れようと思いますけど、
記憶喪失という安易な展開を持ってきたから~そりゃないだろうと。
あの前半でのラブラブっぷりは偽りだったのかよ?って、
実は天澤の深層心理の中に居たのは最初から愛行だったのかよ?ってことでしょ。

後半のあまりの迷走っぷりに非常~に残念な気持ちにさせられるお話でした。
演者は4人とも最高なので、余計に残念。

勝女的代價2

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出演
鄭爽、張翰、江語晨、喬任梁、狄傑、徐開騁、孫驍驍

あらすじ
裕福な家庭で育った双子の方亦菲、方亦萱。
母親が経営するデザイン会社で働く二人だが姉の亦菲は貧しい芸術家の華天齊と愛し合っている。
それを許さない母親は同じく裕福な家庭の子息である康杰と亦菲を婚約させてしまう。
それを知った亦菲と華天齊は駆け落ちの約束をするが向かう途中で亦菲が事故に合い帰らぬ人に。
そんな時に亦菲の母親は亦菲に瓜二つな穆小妍と出会う。
実は穆小妍こそ亦菲の本当の双子の妹であり、同じ時期に双子を生んだ母親によって亦萱とすりかえられていた。
それを知らないまま亦菲たちを育てた母親は、小妍を実の娘と知らないままに小妍の母親の医療費を肩代わりする代わりに亦菲として生きるよう契約をする。
亦菲が亡くなった事実を知らぬまま裏切られたことに対して復習の鬼と化す天齊。
実は亦菲と同じく裕福な家庭で育っていた天齊。そんな生活に反発し芸術家として生きようとしていたが、亦菲への復習のため自らの運命を受け入れ「経営者」として亦菲の会社へと乗り込んでいく。
そこで亦菲と再会するが、実際には小妍が身代わりをしているため天齊との思い出は持ち合わせていない。
復習を誓いつつも昔の亦菲とは異なる個性を持つ小妍に惹かれ始める天齊は戸惑う。
姉の亦菲と同じく天齊を好きだった亦萱は受け入れてもらえない虚しさを幼馴染の康杰にぶつけている。
康杰は姉の亦菲と婚約しているが、彼が密かに想い続けているのは妹の亦萱の方であった。
しかしある事が原因で自分の思いを亦萱には打ち明けられないまま、常に彼女を見守り続けている。
両親の自分へのプレッシャーで閉塞感を抱えた日々を生きている白家偉にとって唯一心が休まるのは使用人の娘である蘇荷と居る時だ。
互いに愛し合っているが身分違いを気にして両親へは話せない。
そんな中、事業が傾きかけた父親の策略により方亦萱との政略結婚を進められる。
反発したいが上手く自分の気持ちを両親へ話せない家偉に代わって自ら身を引く蘇荷。
婚約が進む中、それぞれの関係に新たな事実が突きつけられる……

所感
長っ!あらすじが!自分で書いといて…
これでもかなり端折ってる…もっともっと複雑なんだけど…まあ、いいか。
大ヒットした「勝女的代價」の第二弾。
二番煎じというよりかは、内容も設定も出演陣も張翰以外は全員様変わりなのでまったく関係ない感じですが。
ただ制作は同じく明道工作室。ヤリ手だわ~明道。

とにかく設定が豪華絢爛♪
大陸バブルを絵にしたようなお話。
出演者全員キメキメなスタイルなんだけど、正直そんなに洗練されているようには思えないのは仕方がないことなのかしら。

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群像劇だけど、主角はこの二人。
鄭爽と張翰。
張翰は「花男」でもそうだったけど、ちっともリッチで洗練された人に見えないんだよなーー
なのでオレオレ的なキャラしていても説得力がなくって。
今回のドラマでもかなりオレ様なんだけど、なんだか無理が……
鄭爽と張翰は実生活でも付き合っていたとかで、最近別れたとかいう記事がありましたけど。
何故にこのドラマでは鄭爽は吹き替えなんでしょうか。


個人的にこのドラマで感情移入していて見ていたのが家偉と蘇荷のカップル。

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ホント、この二人可愛い。
役柄もだけど、演じている喬任梁と孫驍驍自体が良いのよね。
家偉の意思の弱さというかお坊ちゃん特有の優柔不断な優しさっていうのを喬任梁は上手く表現していて、それを若干ハラハラしながら大きな心で受け入れている蘇荷の可愛らしさと頼もしさを孫驍驍は自然体で演じていてとても好感が持てる。
この二人が画面に出てくると和むというか、互いに大事に思っているよね~という部分がオーバーではなく見て取れるので安心する。

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逆にかなり不自然な感じがするのがこの二人。

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江語晨と狄傑。
台湾人とモンゴル人ってことで吹き替えだからか、何だか不自然なんだよな~演技が。
一言で言えばどちらも上手くないってことなんだけど。
狄傑は見た通り超美形で、スタイルもスーパーモデル並みなんだけど何せ演技超初心者ってことで『目を見張る』『口元で微笑む』ぐらいしか顔の表現が無くって…
そこへ吹き替えがつくので全てが嘘くさいのよね…仕方ないけど。
で、そこそこ演技経験があるはずの江語晨も同様に『眉をひそめる』『口を尖らす』ぐらいしけバリエーション無くって…どうにかなんないもんかと。
見た目的にはとっても素敵カップルなんだけど~もう少し差し迫ったものが欲しかったわ。
しかも康杰っていう役はかなりこのドラマの中では「美味しい」役どころ。

ってことで演者によって上手い下手がかなり分かれるという群像劇で。
なかなか難しい部分がありますな。
キャリアも出身も異なる演者が集まるとこうなるのか…というお手本のような。

お金持ち設定をはじめとして、出生の秘密やら策略やら殺人?までも盛りだくさんで韓流ドラマみたいな流れがちょっとクドいけど真剣に見れば面白い。
宣材写真、迎賓館みたいな各人の大邸宅やそれぞれのスタイリッシュな衣装など一貫したおサレ感漂う造形デザインは良いと思う。
大陸偶像劇でもこんなにおサレなもの作れますよーっていうのが見え隠れして、そこは明道の意地なのか、コダワリなのか?

ただ、大結局はちょっと消化不良だったけど…そこも狙ってる?